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A不動産登記の役割

(1)登記の重要性

不動産登記を行うと「対抗力」を備えたことになります。これはどういうことかというと、土地などの不動産が仮に二人に同時(二重)に売却された場合、法的には先にそこに家を建てて住んだ人より、別に住まなくても先に登記をした人のほうがその土地の正当な所有者となる、つまり所有権を主張できるということになります。このことを対抗力を備えた、と言います。

ですから不動産を買う前には登記を確認し、買ったら自分の名義にきちんと変更する、これを必ずおこなってください。

(2)注意事項

しかしここでひとつだけ注意しておかなければならないことがあります。たしかに登記には対抗力はありますが、実は「公信力」はありません。

「公信力」がない、とは不動産登記の内容が絶対的に正しいと、例えば法務局など国の機関が保証するものではないということです。

登記の申請を受付ると、登記所では基本的に書類審査のみで手続をおこないます。実際に現地に出向いたりすることはほとんどありません。形式的な審査ということになります。

これに加えて登記は、表示登記などの一部を除いて、義務ではなく任意です。つまり法的には登記などしなくてもかまわないのです。

公信力についてもそういった効果を期待する人のみ登記をすればよく、別に自分で責任を持つから不要と判断すればそれでもかまいません。

しかし一般的にはやはり登記はすべきでしょう。仮に裁判になった場合でも、登記に基づいて取引をすれば、無過失と推定される判例もあります。

(3)真の所有者について

権利に関する登記は義務ではなく、従って公信力もない。このため登記簿上で現在の所有者と思われる人と、実際()の所有者とが異なる場合がありえます。このような場合に備え、事前に十分調査が必要となります。「土地売却に関する情報」参照。