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N地盤調査その2
(1)事前調査
地盤調査を依頼する前に、まずご自身で国土地理院が発行している地図などにより土地の状況を可能な限り事前調査することをお勧めします。これとあわせて現地確認も必ず行います。この2点により地盤の状況をかなり正確に把握することができます。
1)地図による確認
・土地条件図
土地条件図とは地図上に「台地や段丘など良質な地盤の可能性が高い地域と、低地や人工地形など軟弱な地盤の可能性が高い地域」等、大まかな地盤の状況を示した地図です。
この土地条件図は国土地理院のホームページや関東地域であれば関東地質調査協会のホームページで参照可能です。
・2万5千分の1の地図
この地図は民家の一軒一軒の影をはじめ、塀、擁壁、竹林、広葉樹、針葉樹、荒地、湿地、それに崖や等高線まで記されている優れものです。この地図をじっと眺めていると現地の状況を比較的イメージしやすいと思います。
・古地図、空中写真
実は地盤の弱い場所はある程度決まっています。簡単に言うと「低い土地」と「水」に係わる土地です。谷底やたんぼなどが地盤に弱そうなことは容易に類推できると思います。ただ谷や田が埋めたてられてしまったとしたらどうでしょう。
このような場合には古地図や空中写真などが有効となります。
国土地理院のホームページでは、古地図や空中写真も公開していますので、参考になると思います。ただしすべての地域を網羅しているとは限りません。
2)地名による地盤の推測
ご存知の方も多いと思いますが、土地の地名は地形に由来する場合があるため、地名からもある程度地盤の強弱を推測することができます。
例えば沼、池、川など「水」と関連のあるものや、谷・浜・貝・稲など「低地」や「水際」をイメージさせる文字を含む地名の場合、軟弱地盤の可能性があります。ご参考まで!!
(地名による推測は名称変更などがあるため完全ではありませんし、問題のない土地ももちろんあります)
3)現地確認
現地確認のポイントを以下に示します。
・近くに湿地や湿地性植物は無いか
・近くに樹木の根が露出していないか
・近くに竹林はないか
・近くに水路などはないか
・近くの道路に亀裂はないか、特に道路の両端部に陥没はないか
・電柱に傾きはないか
・近くの外壁、塀、基礎、土間コンクリートなどに亀裂はないか
・擁壁に亀裂、たわみ、水抜の詰まりなどはないか(水勾配の有無と方向などもチェック)
4)その他の注意事項
・関東ローム層は基本的には良好な地盤ですが、埋土切土を行った場合には注意が必要
・台地の隅や、すり鉢状の低地は一般的に軟弱地盤の可能性が高い
・過去に起きた洪水や液状化の記録は市町村に残っている場合があるため、そのような可能性が懸念される場合には確認する必要がある
(2)スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査
ここで紹介するスウェーデン式サウンディング試験は一般住宅用として最も広く普及した地盤調査方法で、掘削が不要なことから、他の試験方法に比べて安価な費用(数万円から十数万円程度)で調査が可能です。また取扱調査会社も多数ありますので、ホームページなどで数社比較したうえで依頼すると良いでしょう。
1)調査方法
調査は鉄製の矢を地面に立て、その上に150N(15kg)、250N(25kg)、500N(50kg)、750N(75kg)、1kN(100kg)の順に序々におもりを乗せいき、それぞれの重さにおける矢の沈み具合を計測することにより、地盤の強さを(正確には間接的に)求めます。またすべてのおもりを乗せても矢が沈まないときには、矢を回転させて地面に25cm沈ませるのに必要な矢の回転数を半回転単位で計測します。
また計測は一カ所ではなく、複数箇所(できれば5箇所程度)でおこないます。
2)計測データ
計測データは「おもりの重さWsw」と「矢の半回転数Nsw」の2種類です。それに「土質」要素をかみして地盤の強さ(支持力)を導出します。
・Wsw=1kN以下のおもりで沈んだ場合の重さ(N)
・Nsw=(100/矢が沈んだcm)*半回転数(矢を回転させ1m沈めるに要した半回転数)
3)評価方法
評価の方法は何種類かありますので、依頼した調査会社に十分内容を説明してもらってください。
参考までに地盤工学会の「地盤調査法」による支持力算出の例を以下に示します。
30+0.8*Nsw(kN/m2)(矢を回転させた場合)
(3)地盤調査の時期
地盤調査は買主の側からすれば是非とも契約前に行いたいものですが、それには当然売主の承諾が必要となります。粘り強く交渉してみてください。決して夜中にこっそりやってはいけません。
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